2010年もあと数日になってしまいまして駆け込みで年間ベスト候補を聴き返している次第です。もうすっかり忘れてしまった盤もあるのと、この時期に毎年「来年こそは時代にそぐわないアルバム軸の評よりもトラック単位でー」と思いつつも今年もアルバム紹介になってしまいました。(ご勘弁を)とりあえず40枚近くある中から、今日は6枚に短いコメントで(ABC順です)
AfroCubism「AfroCubism」 ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブの本来の企画だったマリとキューバのミュージシャンとの共演が14年の時を経て実現した「本当のVBSC」ですね。あのプロジェクトで現地のミュージシャンたちが発掘され世界的ブームになってしまったのは、結果的に良かったと思いますが、そのせいで埋もれてしまった真の目的がワールド・サーキットのニック・ゴールドの執念で実現。異なる音楽文化の交錯というのは毎回ワクワクしますが長く付き合えるレコードになりそう。
Airbourne「No Guts No Glory」 アフロクビズムの後がこれというのは「どうしてこうなった?」ですが、今年の思い出に残るベストライヴの一つがAC/DCだったのです。ほぼ同じ時期にオーストラリアから出てきたエアボーンの新作がド直球のHRアルバムで実に良く出来た一枚でして。リメイクみたいな音がはびこる中でここまで潔いともうありだと思います。応援してます。
Angelique Kidjo「OYO」 出すたびにハズレのないアンジェリク・キジョです、今回はゲストも派手でカヴァー集ということで若干リリース前は懸念はあったのですが、相変わらずの信頼の品質です。俗っぽいボノとジョン・レジェンドを交えた「Move On Up」なんてのもありますが、黒人音楽をきばらない感じで取り上げてるのが個人的には良かった。「Cold Sweat」のバックがアンチバラスというのは今日知りました・・・どっぷりアフリカっぽくない程よさに余裕も感じられる面白い一枚。
Ariel Pink's Haunted Graffiti 今年前半のサプライズ。とにかくヘンなレコード、サイケ/ガレージみたいな入りから70年-80年台前半のエレクトロ黎明期のポップ路線、轟音オルタナ・ギター・ポップとふり幅が広い印象を最初感じていたのですがもの凄くポップレコードとして一貫していて整っている。これ一発で終わってしまうような奇跡の一枚かも・・・「これはいい」といい続けてたら来日も決まった、どんなライヴをするのか楽しみです。
Avi Buffalo「Avi Buffalo」 ロングビーチ出身のバンド。ブルックリンと騒ぎ立ててる間にもう覇権は西にーという話を良く雑談でしていたのですが、このバンドなんかは象徴的。古き良き西のポップのソングライティングを受け継ぎつつドリームポップな感覚とかフォーキーな表面の部分とか今をちゃんと生きてる。とにかくメロディがいいですよ。
Band Of Horses「Infinite Arms」 これも常連ですがまだ3作目。この作品からメジャーに行ったのが本国では話題になりましたが、まだ日本では十分に地味な存在です。ただ来日公演は非常に良かった。作曲、アレンジ共に深みを増している印象。このバンドの良さはどこを取ってもやり過ぎないこと、トータルのバランスが非常に良くてインディっぽさも十分残ってる。これを続けたらどうなるんだろうーというその先の期待感が半端ない。
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