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« November 2007 | Main | January 2008 »

Best of 2007

私的今年の10枚、突出した作品が無いと前ポストでも書きましたか、ベテラン勢の良作が安定供給され中堅どころも順調に秀作を発表している状況は変わらず。音は世に溢れているが、これといった新人は発見できなかった。個人的には時期はどうであれ繰り返し聴き続けた作品を10枚、ABC順で紹介します。

Akron/Family - Love Is Simple
新たな発掘が少ない中、これまでそこまで注目してなかったブルックリン出身のAkron/Familyの3作目これは傑作! もともとフリー・フォーク界隈で注目されていたアーティストだがウィーンのAndrew Weissプロデュースで、アンダーグランド+アヴァンギャルドなルーツロックながらメロディが極めてキャッチーというアンバランス感、ゴスペルにも通じる清々しさ・・・歌がとにかくいいです。今年何回も聴き続けた一枚。

Alicia Keys - As I Am
もう言う事無し。過去作も良かったしその度に推して来たが強いて言えばこれが1位と言いたい位良いレコード。今の音楽はジャンルが細分化され過ぎて、本来の聴き手の嗜好がくだらないジャンルの壁で遮断されているが、ソウル/ポップ/ロックの連結部分のところでAliciaは堂々と佇んでいる。

Bright Eyes - Cassadaga

これは出た当初ほど年末名前を見なかったので“皆忘れたのかよ!?”という意味で。サマソニのライヴは短すぎたなぁ ライヴ演奏でも更に成長を遂げている、あの大所帯でもう一度しっかりみたいtころ。徹底的に歌モノにこだわりつつ、ストリングなど贅沢なアレンジも絡ませつつ秀逸に仕上がった。

Bruce Springsteen - Magic
ベスト・カムバック賞。彼も多くのベテラン同様、アメリカン・ルーツの森に足を踏み入れつつあり、それはそれで嫌いではなかったのだが、ここで踏みとどまって王道なレコードを作ってくれたことに感謝しなければならない。これも繰り返し聴いた。

Caribou - Andorra
この人も数年前からワンマークしている一人。いきなり60年代サイケ/ソフトロック路線の作品で驚き、DungenやThe Polyphonic Spreeなどこの手のリバイバリストの作品を毎回一枚は入れていますが今年はこれがぶっちぎり。コンピューターで作られた音楽にもかかわらずエレクトリック・ミュージックとの境界線が極めて稀薄なレトロ・バーチャル感も評価したい。

Modest Mouse - We Were Dead Before the Ship Even Sank
サマソニではジョニー・マーへの過剰な声援のウザさと本人の楽しそうにギターを弾く姿が対照的で面白かったですけど、このバンド自体は音楽的には極みの境地に入って来てます。重厚かつ思考の行き届いた演奏は、ここ最近出てきたニュー・ウェーヴ/ポスト・パンクのリバイバリストを全て蹴散らすだけの説得力があり、まだ更に次のレベルもあるようなので期待したいところです。

Okkervil River - The Stage Names
米インディ通販サイトで何気無く買った中ではまった一枚。一部では相当盛り上がってルーツ/インディ・ロック系メディアではかなり上位入りもしていましたね。素朴極まりないロックンロールバンドですが、とにかく曲の質が高い。

Ry Cooder - My Name Is Buddy
これはRy Cooderなんでーとしか言い様がないですがやはり見事な作品です。歴史に基づいた作品とのことですが、あらゆるルールが破壊され大不況へ突入寸前のアメリカにとってはあながちノスタルジー一辺倒の物語で済まされない感もあります。日本でも昨今のネコ・ブームに便乗してもう少し真面目に売って欲しかったですねw。

The Shins - Wincing The Night Away 
ハーモニー・ポップの傑作。ビーチ・ボーイズ・フォロワーには変わりないが、部分的にインディロック的な名残をチラ見せする辺りも含め良く作りこまれた作品。これだけの作品を出しちゃうと次が心配だけどね。。。

Wilco - Sky Blue Sky
前作が大傑作だったので、それに続くタマは果たしてあるのか?不安と期待が入り混じりつつの新作だが見事に乗り越えつつ音楽的にも見事な昇華振り。部分的にビートルズが隠し味的に使ってたリリシズムを散りばめ、よりドライヴ感のあるインプロ・ロックの要素や70年代のソングライター的な手法もバランス良く配合。演奏面でのNels Clineの加入もレコードとしてはデカイ。 それでも満点と言う感じではなく、まだまだ行けるでしょ!

Best of 2007 (UK,Alt Rock,R&B編)

引き続き残りのTOP10を抜いたUK ROCK,Alt Pop&Rock,R&B。
前述のRoots系とも被ったり色々セグメントの仕方はあるが20枚+20枚+10枚のキリが良かったので。
UKモノに関しては個人的に歌モノに回帰して判り易いものを普段聴きこんだせいもあると思うがマニックスとトラヴィスは新陳代謝の早いUKのシーンの中では奇跡的にイイ歌を書き続けていることをサマソニで実感した部分が大きい。
年頭のBBCの「Sound of 2007」の選出もやらせ臭いと思ったMIKAだが、フレディ、エルトン、ジョージ・マイケルの3大ゲイ術家の血統を継ぐソングライティングはやはり非凡と評価。ベタだけどここまでポップを書ける新人はやはり凄いと思う。 
そして各メディアで1位を取っているRadiohead―産業革命を行ったが作品は傑作ではないのでここに落ち着く。彼らがやったことは現状の音楽の販売スタイルの“終わりの始まり”を十分に想像させてくれたが、個人的にはやはりRadioheadレベルだからこそ出来たものだと思う。ベテランはこういうやり方でもファンは付いてくるのでいいのですが名前の知られたベテラン・レジェンド至上主義に未来は余り感じられないので。。。

Manic Street Preachers - Send Away The Tigers
Mika - Life In Cartoon Motion
Radiohead - In Rainbows
Travis - The Boy With No Name

Amy Winehouse - Back to Black
Bettye Lavette - The Scene Of The Crime
Mavis Staples - We'll Never Turn Back
Sharon Jones & The Dap King - 100 Days, 100 Nights

R&Bはもう一枚トップ10の上の方にあるが、この4枚はここ数年のソウル復権ブームの一つの回答になった感じがする、若手のフォロワーとベテランの再評価。 Bettye Lavetteは見れて嬉しかったし、MavisはRy Cooderプロデュースで質感のある作品がこのタイミングで出たのが素晴らしい。

Andrew Bird - Armchair Apocrypha
Band of Horses - Cease to Begin
Battles - Mirrored
Dinosaur Jr - Beyond
Dungen - Tio Bitar
Explosions In The Sky - All Of A Sudden I Miss Everyone
Field Music - Tones Of Town
Iron & Wine - The Shepherd’s Dog
The Apples in Stereo - New Magnificent Wonder
The Polyphonic Spree - The Fragile Army
The White Stripes - Icky Thump
V.A. - Yes,I'm A Witch

ポップ界隈は、インディロックという定義が体制として幅を利かせすぎた感がありこれも小ぶり。ライヴは良かったけどPolyphonicは期待ハズレ。Dungenは古いものからの拝借とはいえ才能があるなぁ・・・次何やるか楽しみなバンドの一つ。 安易な作品に飽きていた頃に出たオノ・ヨーコのトリビュートは出来が良かったと思う。

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Best of 2007 (Roots編)

また一ヶ月休んでしまいましたが、今年の50枚をば選出しました。随分前に決まっていましたが中々ポストする暇がなかったものです。 まずはルーツ系の20枚。 
突出した傑作とまでは行きませんがジョン・マッケンタイアがやったAntibalasや、 Hal WillnerプロデュースのLucinda Williamsとか、T-Bone BurnettがプロデュースのRobert Plant & Alison Kraussなど豪華な組み合わせでまあまあ及第点といった作品が多かった。
CDアルバム事態が音楽シーンのメインストリームから若干退場させられそうな今だからこそ傑作の登場が望まれますが、軒並み作品としての質は高いもののそこまでパンチが効いてないというか・・・昨年多いの評価したJoe Henryが某誌で1位選出されてましたが、ここらへんのルーツ系に関してもここ数年の財産食いつぶしの感が否めない、悪くないし彼らの音楽は大好きなのだが。
若干ディフェンシブな選出だがJames Taylorと最後に飛び込んできたRufus WainWrightのジュディー・ガーランド完コピ・ライヴは良かった、完全に趣味の世界だけどこういう作品は多いに歓迎。

Antibalas - Security
Avett Brothers - Emotionalism
Bryan Ferry - Dylanesque
Caetano Veloso - Multishow Ao Vivo-Ce
Devendra Banhart - Smokey Rolls Down Tunder Canyon
Feist - The Reminder
James Taylor - One Man Band
Jason Isbell - Sirens of the Ditch
Joe Henry - Civilians
Kings of Leon - Because of the Times
Lucinda Williams - West
Manu Chao - La Radiolina
O.S.T. - I'm Not There
Page McConnell - Page McConnel
Patti Smith - Twelve
Robert Plant & Alison Krauss - Raising Sand
Robert Wyatt - Comicopera
Rufus WainWright - Rufus Does Judy At Carnegie Hall
Ryan Adams - Easy Tiger
Ween - La Cucaracha

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