Best of 2007
私的今年の10枚、突出した作品が無いと前ポストでも書きましたか、ベテラン勢の良作が安定供給され中堅どころも順調に秀作を発表している状況は変わらず。音は世に溢れているが、これといった新人は発見できなかった。個人的には時期はどうであれ繰り返し聴き続けた作品を10枚、ABC順で紹介します。
Akron/Family - Love Is Simple
新たな発掘が少ない中、これまでそこまで注目してなかったブルックリン出身のAkron/Familyの3作目これは傑作! もともとフリー・フォーク界隈で注目されていたアーティストだがウィーンのAndrew Weissプロデュースで、アンダーグランド+アヴァンギャルドなルーツロックながらメロディが極めてキャッチーというアンバランス感、ゴスペルにも通じる清々しさ・・・歌がとにかくいいです。今年何回も聴き続けた一枚。
Alicia Keys - As I Am
もう言う事無し。過去作も良かったしその度に推して来たが強いて言えばこれが1位と言いたい位良いレコード。今の音楽はジャンルが細分化され過ぎて、本来の聴き手の嗜好がくだらないジャンルの壁で遮断されているが、ソウル/ポップ/ロックの連結部分のところでAliciaは堂々と佇んでいる。
Bright Eyes - Cassadaga
これは出た当初ほど年末名前を見なかったので“皆忘れたのかよ!?”という意味で。サマソニのライヴは短すぎたなぁ ライヴ演奏でも更に成長を遂げている、あの大所帯でもう一度しっかりみたいtころ。徹底的に歌モノにこだわりつつ、ストリングなど贅沢なアレンジも絡ませつつ秀逸に仕上がった。
Bruce Springsteen - Magic
ベスト・カムバック賞。彼も多くのベテラン同様、アメリカン・ルーツの森に足を踏み入れつつあり、それはそれで嫌いではなかったのだが、ここで踏みとどまって王道なレコードを作ってくれたことに感謝しなければならない。これも繰り返し聴いた。
Caribou - Andorra
この人も数年前からワンマークしている一人。いきなり60年代サイケ/ソフトロック路線の作品で驚き、DungenやThe Polyphonic Spreeなどこの手のリバイバリストの作品を毎回一枚は入れていますが今年はこれがぶっちぎり。コンピューターで作られた音楽にもかかわらずエレクトリック・ミュージックとの境界線が極めて稀薄なレトロ・バーチャル感も評価したい。
Modest Mouse - We Were Dead Before the Ship Even Sank
サマソニではジョニー・マーへの過剰な声援のウザさと本人の楽しそうにギターを弾く姿が対照的で面白かったですけど、このバンド自体は音楽的には極みの境地に入って来てます。重厚かつ思考の行き届いた演奏は、ここ最近出てきたニュー・ウェーヴ/ポスト・パンクのリバイバリストを全て蹴散らすだけの説得力があり、まだ更に次のレベルもあるようなので期待したいところです。
Okkervil River - The Stage Names
米インディ通販サイトで何気無く買った中ではまった一枚。一部では相当盛り上がってルーツ/インディ・ロック系メディアではかなり上位入りもしていましたね。素朴極まりないロックンロールバンドですが、とにかく曲の質が高い。
Ry Cooder - My Name Is Buddy
これはRy Cooderなんでーとしか言い様がないですがやはり見事な作品です。歴史に基づいた作品とのことですが、あらゆるルールが破壊され大不況へ突入寸前のアメリカにとってはあながちノスタルジー一辺倒の物語で済まされない感もあります。日本でも昨今のネコ・ブームに便乗してもう少し真面目に売って欲しかったですねw。
The Shins - Wincing The Night Away
ハーモニー・ポップの傑作。ビーチ・ボーイズ・フォロワーには変わりないが、部分的にインディロック的な名残をチラ見せする辺りも含め良く作りこまれた作品。これだけの作品を出しちゃうと次が心配だけどね。。。
Wilco - Sky Blue Sky
前作が大傑作だったので、それに続くタマは果たしてあるのか?不安と期待が入り混じりつつの新作だが見事に乗り越えつつ音楽的にも見事な昇華振り。部分的にビートルズが隠し味的に使ってたリリシズムを散りばめ、よりドライヴ感のあるインプロ・ロックの要素や70年代のソングライター的な手法もバランス良く配合。演奏面でのNels Clineの加入もレコードとしてはデカイ。 それでも満点と言う感じではなく、まだまだ行けるでしょ!
