moe. at Yokohama Bayhall & ShibuyaAX
moe.の関東2公演、今年に入って初めてでもある久々の本場ジャムバンド来日ということもあり、完全仕事モードを封印し音に没頭することにした、よってディテールに拘らない雑感です。
4月21日、横浜Bayhalは、音は悪いがスティーヴ・キモックや前回公演moe.の1stいきなり30分越えのロング・ジャムで度肝を抜くなど名演が付きまとう不思議なパワーを持った箱。しかし、繰り返し悪いがやっぱり音が悪い(笑)―前列中央だと音が回って気持ち悪くなり、後方だとこもって低音ばかりに、よって前方の左側でギター類を堪能、右側でリズムセクションを楽しむという極めて変態な聴き方になってしまう。1stセット、2ndセットともに割と淡白な演奏、正味2時間ちょっとといったところ。後半4曲に凝縮された演奏は現在の円熟期に差し掛かった彼らの一端を楽しむつつ翌日の前夜祭的な感もありほどほどに終了。
22日Shibuya AX、思えば東京でまともな演奏をした記憶が無い彼ら、ライヴ・アーカイヴで聴けば判るがまとまりの良い演奏が多く悪く言えばそつが無いという意見も少なくないがこの日は気合が入っていた。AX自体音が良い会場なので浴びるように演奏を楽しむ。1stでは「Captain America
」のような王道ナンバーも披露、2ndではヘヴィなツインギターの絡みやロックのイディオムからラテンまで引き出しの多い2つのリズム・セクション、スペーシーな展開、アンコールではピンク・フロイドの「Time」をやって会場を湧かせた。この日も思いの他コンパクトな演奏だったが今やアメリカンNo.1ジャムバンドの称号に相応しい貫禄ある演奏だったと思う。テーパーズセクションや演奏終了後に話題になったのは照明の面白さ。前回のリキッドルームでは会場が狭すぎて特になんとも思わなかったが、常駐のスタッフによるライテイングは見事の一言、しばし会場後方から熟練した作業を見る、頻繁に写真撮影をしながら作業をしているこの照明担当、相当なオタクのようだ・・・
スタジオバンドとしてmoe.に関しては前作『Wormwood』を踏襲した形で生まれたライヴとスタジオの折衷物『The Conch』で完成の域に達した。そして今回の鉄壁と言える演奏でこの後という部分が全く想像出来なくなっているのも事実。ただここまで長くやって来たのだから、ジャムバンド最後の大物として象徴的な存在として続いてくれるのも悪くないかなぁと思っている。
日本の所属レーベルバッファロー・レコーズのブログ『バッファローな日々』に写真掲載中
早くもLIVE ARCHIVEにAX公演のテーパーズ音源が!


