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« February 2007 | Main | May 2007 »

moe. at Yokohama Bayhall & ShibuyaAX

moe.の関東2公演、今年に入って初めてでもある久々の本場ジャムバンド来日ということもあり、完全仕事モードを封印し音に没頭することにした、よってディテールに拘らない雑感です。
4月21日、横浜Bayhalは、音は悪いがスティーヴ・キモックや前回公演moe.の1stいきなり30分越えのロング・ジャムで度肝を抜くなど名演が付きまとう不思議なパワーを持った箱。しかし、繰り返し悪いがやっぱり音が悪い(笑)―前列中央だと音が回って気持ち悪くなり、後方だとこもって低音ばかりに、よって前方の左側でギター類を堪能、右側でリズムセクションを楽しむという極めて変態な聴き方になってしまう。1stセット、2ndセットともに割と淡白な演奏、正味2時間ちょっとといったところ。後半4曲に凝縮された演奏は現在の円熟期に差し掛かった彼らの一端を楽しむつつ翌日の前夜祭的な感もありほどほどに終了。
22日Shibuya AX、思えば東京でまともな演奏をした記憶が無い彼ら、ライヴ・アーカイヴで聴けば判るがまとまりの良い演奏が多く悪く言えばそつが無いという意見も少なくないがこの日は気合が入っていた。AX自体音が良い会場なので浴びるように演奏を楽しむ。1stでは「Captain America 」のような王道ナンバーも披露、2ndではヘヴィなツインギターの絡みやロックのイディオムからラテンまで引き出しの多い2つのリズム・セクション、スペーシーな展開、アンコールではピンク・フロイドの「Time」をやって会場を湧かせた。この日も思いの他コンパクトな演奏だったが今やアメリカンNo.1ジャムバンドの称号に相応しい貫禄ある演奏だったと思う。テーパーズセクションや演奏終了後に話題になったのは照明の面白さ。前回のリキッドルームでは会場が狭すぎて特になんとも思わなかったが、常駐のスタッフによるライテイングは見事の一言、しばし会場後方から熟練した作業を見る、頻繁に写真撮影をしながら作業をしているこの照明担当、相当なオタクのようだ・・・
スタジオバンドとしてmoe.に関しては前作『Wormwood』を踏襲した形で生まれたライヴとスタジオの折衷物『The Conch』で完成の域に達した。そして今回の鉄壁と言える演奏でこの後という部分が全く想像出来なくなっているのも事実。ただここまで長くやって来たのだから、ジャムバンド最後の大物として象徴的な存在として続いてくれるのも悪くないかなぁと思っている。

日本の所属レーベルバッファロー・レコーズのブログ『バッファローな日々』に写真掲載中
早くもLIVE ARCHIVEにAX公演のテーパーズ音源が!

Golden Smog :Blood on the Slacks

Dan Murphy,Gary Louris,Marc Perlman,Kraig Johnson,Jeff Tweedyの5人を引いたり足したりで活動しているアメリカーナ血盟軍Golden Smogの新譜が4月24日にリリースされる。8曲入りのEPとして今回発売されるアルバムのタイトルは『Blood on the Slacks』。harpマガジンのレヴューでは“ブリットポップとアメリカーナの融合~ザ・バンドがビートルズのバック演奏をしたようなサウンド”とかアーリー70's的なとか色々興味を惹く言葉が並んでいますので必聴でしょう。あとBowieの「Starman」のカバーとかもあります。収録曲から2曲「Look At You Now」「Scotch On Ice」がMySpaceで聴けるのでチェックしてみてください。

Lucinda Williams Live at World Cafe

アメリカのNPRの番組『World Cafe from WXPN』でLucinda Williamsのアクースティック・セッションが放送されました。この模様はwebcastで聴けます。これまで一度もフォローしてませんでしたがWorld Cafeという番組、毎週素晴らしいゲストのライヴ・パフォーマンスが放送されていて、全てストリーミングで聴けます。ここ1ヶ月のアーカイヴだけでもBright Eyes、Fountains of Wayne、The Smithereens,Ry Cooder,John Butler Trio,Lily Allenといった錚々たるラインナップです。暇つぶしにどうぞ!

Wilcoのフィギアが限定で発売


Pitchforkのニュースから小ネタを・・・・・・まもなくリリースされる新作『Sky Blue Sky』が待ち遠しいWilcoですが、なんとフィギュアが限定リリースされるとのこと。これを作ったのはポートランドのメーカーUNKL で7月に行われるSan Diego’s Comic-Conで限定発売される。Jeff TweedyがUNKL製品の大ファンだそうで、その縁もあって実現したコラボ。これコレクターズアイテムになりそうなので、日本でも手に入らないものでしょうかね―UNKLというブランドこの件で始めて知りましたが他のグッズもなかなか良さそうです。

Patti Smith:Twelve

4月24日に初のカバー・アルバム『Twelve』をリリースするPatti Smith。彼女にとって はじめての試みとはいえ、トリビュート作品も含め最近何かとこの手の企画が乱発気味のご時世なので軽くスルーしていたのだが、実際聴いてみると、実に素晴らしい内容だったので紹介しようと思う。
下記のトラックリストにある通り全てロック/ポップ史に残る名曲ばかり、個人的にはティアーズ・フォー・フィアーズのカバーは意外ではあったが“Everybody Wants To Rule The World=だれもかれもが世界を支配したいと思う”というタイトルは今だからこそ刺さるなぁと――そういう意味でも納得の選曲。
ダウナーなサウンドとエッジの効いたリズムが格好いい「White Rabbit」や「Soul Kitchen」あたりもパンク的な程よい粗さと耽美的なサウンドが交じり合った音像が美しい。
ゲストにTom VerlaineやレッチリのFlea、Black CrowesのRich Robinsonといった頷ける面々が参加している他、大注目は伝説のフォーク・リバイバリストthe New Lost City Ramblersのメンバー、John Cohenの参加だろう。ポール・サイモンの「The Boy In The Bubble」、とルーツミュージック的解釈で楽曲に新たな命を吹き込んだ「Smells Like Teen Spirit」などは必聴。近年Kurt Cobainの書いた曲に対する新しい試みには面白いものは多いですが今回のなどその最たるもの。

1)Are You Experienced? (Jimi Hendrix)
2)Everybody Wants To Rule The World (Tears For Fears)
3)Helpless(Neil Young)
4)Gimme Shelter(Rolling Stones)
5)Within You Without You(Beatles)
6)White Rabbit(Jefferson Airplane)
7)Changing Of The Guards(Bob Dylan)
8)The Boy In The Bubble(Paul Simon)
9)Soul Kitchen(Doors)
10)Smells Like Teen Spirit(Nirvana)
11)Midnight Rider(Allman Brotehrs Band)
12)Pastime Paradise(Stevie Wonder)

Grace Potter and the Nocturnals 新作をレコーディング中

フジロックへの参加が決定したGrace Potter and the Nocturnalsだが夏にはニュー・アルバムのリリースを予定しているようだ。アメリカでは2作目『Nothing But The Water』が当たりLos Lobosらが在籍するHollywood Recordsに移籍、この春レコーディングをスタートしていた。さて注目の次作のアルバム・タイトルは『This Is Somewhere』。レコーディング・セッションの模様をYouTubeにアップしオフィシャル・サイト上でも披露している。

The Glenwood Sessions - Chapter 1
The Glenwood Sessions - Chapter 2

ビデオで聴ける音や最近MySpace上に公開した「Ah Mary」の感じでは随分キャッチーになった感もあり若干複雑な気分ですが・・・どんな音が出てくるか楽しみに待ちましょう。

Drive-By TruckersからJason Isbellが脱退

ルーツ・ロック・バンド、Drive-By Truckersからギタリスト兼ソングライターのJason Isbell (ジェイソン・イズベル)が脱退した。バンドの中心人物であるPatterson Hoodが (パターソン・フッド)がblogを寄稿しているGIBSONのサイトのコメントによリ明かになった(同じくDTBのオフィシャル・サイトにもポスト)。
「様々な感情の起伏と思いを持ってジェイソンと袂を分つことを発表する。」で始まるPattersonの声明は、この脱退が友好的であり、これまでのDBTでの芸術的成果を讃えあうと共に互いに違ったゴールを目指す趣旨のコメントがよせられている。このゴールとはズバリ、Jasonのソロキャリアの始まりを指すものと考えられ毎回お世話になっているブログ、橋下駄の音さんによるとJason Isbellがソロ作品『Sirens Of A Ditch』を7月10日にリリースするとのこと。(JasonのMyspaceに新曲と思しき3曲が公開されていますが、ハードでエッジの効いたギターが魅力の「Try」など最高にかっこいいです。)
Drive-By Truckersといえば、PattersonとJasonそしてMike Cooley、の3人のソングライターを要するところがひとつの売りでしたし、各メンバーのソロ活動も含めた成長振りが非常に熱かっただけに若干この脱退残念ではありますが、今後のDBTの活躍と来たるJasonのソロ作を期待しましょう。

Music and Lyrics -ラブソングができるまで

かつては80'sの人気バンド“POP!”の元メンバー、そして今はすっかり落ちぶれ遊園地で営業周りをしているというしょぼくれたミュージシャンを演じるヒュー・グラントのラヴ・コメディ『ラブソングができるまで』(まもなく公開)を試写で見てきた。 パートナー役の作詞家役をドリュー・バリモアが演じ、展開が最初から読め過ぎる典型的なラヴストーリー(彼の作品はそれでいいのです・・・)という実にベタな内容。
―とはいえ着目点はそこではなく、徹底的に80年代の下世話なポップ・ミュージックやカルチャー、特にMTV初期のビデオ・クリップなどを見事に再現しているところ。とにかく一つ一つの芸が細かい、 映画に出てくるポスターの類などを見ていると、架空のPOP!(たぶんABCあたりがモデル?)というグループが実在するかのような錯覚を起こす徹底ぶりなどは、80年代を知っている人には十分楽しめる内容となっている。 
ニュー・ロマンティックに深い影響を受けたサントラもまた面白い、80’sフレイバーたっぷりのギラギラしたキーボードやチープなエレクトリック・ドラムと徹底した遊び心溢れるもの。80年代は90年代以降のリズムの複雑さを追及したポップ・ミュージックが登場する以前の実にオーソドックスなバブルガム・ポップが花咲いた最後の時代なので、ケバケバしいサウンド抜きに考えると実に素直にメロディと歌詞が耳に入ってくるものが多い。中には完全にワム!なものやら、あの時代の王道をなぞった快作が並ぶ。 この気の効いたサントラを手がけたのはFountains of Wayneのアダム。なるほど最近でたFOWの新作『Traffic and Weather』とは大分違うが過去の音楽を咀嚼して新しいモノを作りだすという意味でこの2つの仕事一致しているようにも思える。
話は映画に戻すがエンディングでVH1の音楽トリビア番組『POP UP VIDEO』を丸パクリしていて、そこらへんの細かさもまた痛快。あの時代の音楽を知っている人が確実に楽しめるつくりの映画です。思えばVH1が急に90年代後半に80年代回顧に走ってリック・スプリングフィールドをホストにビーチから生中継をしたりバブル初期のアメリカ、随分無茶なことやっていた事をつい思い出してしまいました。。。
『ラブソングができるまで』オフィシャル・サイト

SouliveがSTAXに移籍!


ソウルジャズ・バンド、Souliveの新生STAXへの移籍が発表され、同時に7月31日アルバム『No Place Like Soul』をリリースすることが明らかとなった。
先日もお伝えした通りConcord Music Group傘下で復活したSTAX、そして前作『Breakout』からBlue Noteを離れConcordレーベルから作品を発表したSoulive、よって正式には移籍というより社内部署が変わったような感覚でしょうか。
前作からMaktubのレジー・ワッツをフィーチャーしたりチャカ・カーンをゲストに迎えるなどヴォーカル路線を前面に出そうとしていた彼らですが、今後は正式にToussaintというリード・ボーカルを正式メンバーに迎えて再始動となります。 オフィシャル・サイトでも"STAX is Back!"と大々的に煽ったカッコイイ広告がTOPに出ています。
個人的には前作『Breakout』はヴォーカル路線にまだ乗り切れず、それでも歌モノじゃないとワンランク上で勝負出来ないというジャム/ジャズバンドならではの苦悩が垣間見える煮え切らない出来栄えの作品でしたが、いよいよ納得の行くヴォーカルも入れて勝負といったところでしょう。ソウルジャズ・バンドとしてやってる限りハズレの無い彼らがあえて選んだ“歌モノソウルへの挑戦”を前向きに見守ろうかと思います。 既にMySpaceでニューアルバムへ収録される3曲が披露されています、まだまだ個性に欠けるものの徐々に伝統的なソウル・ヴォーカル・グループとしての体裁が整いつつあるので今後が楽しみです。

Iron&Wineの3作目は9月?

2月にCalexicoとのカップリング・ツアーで初来日したIron&Wineことサム・ビームの3作目のフル・アルバムがこの秋リリースされる。来日時にも「9月くらいには出せるかも?」と語っていた彼だが『The Shepard's Dog』というタイトルと12曲の収録曲タイトルを自身のウェブサイトで公表した。 アルバム・リリースに先駆けて6月10日にはシングルをリリース、アルバム未収録の「Carried Home」と「Kingdom of the Animals」と、アルバム収録予定曲である「Boy With a Coin」のシングルエディットの3曲が収録される予定だ。

1. Pagan Angel and a Borrowed Car
2.  White Tooth Man
3.  Lovesong of the Buzzard
4.  Carousel
5.  House by the Sea
6.  Innocent Bones
7.  Wolves (Song of the Shepherd's Dog)
8.  Resurrection Fern
9.  Boy With a Coin
10. The Devil Never Sleeps
11. Peace Beneath the City
12. Flightless Bird, American Mouth

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