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« November 2006 | Main | January 2007 »

Best Of 2006

joliehollandremote

2006年の10枚を選びました。アメリカーナ勢の充実、特に今年は女性シンガーの年で、それを象徴するようにJolie Holland、Cat Powerなどなど前半に女性シンガーの快作がリリース、個人的にはJolie Hollandの音楽性の高さがぶっちぎりの1位でした。男性シンガーでは完成の域に達したM.Ward、そして隔世遺伝が遂に大成したHank IIIといったところが傑作をリリース。
そしてここ数年続いているベテランの復活、数年越しのプロジェクトで当然のヒットとなったDylan―ライヴの素晴らしさからこれ位のものが出て来るのは予想されたが、ここ数年のアメリカーナ=ルーツ・ミュージックの原点ともいえるDylanがその推移を結集したアルバムを出したのは一つの大きなイベントではありましたが、若干お祭り騒ぎになったのが残念なところ。
抜群に曲がよかったLivingston Taylorは長年付き合いが出来そうな一枚として。あとLos Lobosの新作は、企画モノやライヴ盤などが続いたところで、本来の実力を示した質感あるアルバムとして評価に値する名盤といえるだろう。
また昨年からアメリカのライヴ・ミュージック・シーンの主流として再度躍り出たひねたインディー・ロックのブームが今年は小ぶりだが快作を生んだ、強いていえば復活したBuilt to Spillの新作が印象的。
次点の5枚も甲乙つけ難いの掲載しときます。ジャムバンド不調の中でアルバム・アーティストとしてRUSHや70年代プログレの芸の細かいフォロワーぶりを見せたUmphrey's Mcgee、FUJIROCKでの究極のライヴも含め、このバンドを評価しない、聴こえてこない、伝えない今の日本の音楽メディアって・・・という疑問を持ちつつ、来年は一つ大きな爆弾を落としたいと考えています。

Jolie Holland/Springtime Can Kill You
M. Ward/Post-War
Cat Power/The Greatest
Los Lobos/The Town and the City
Built to Spill/You in Reverse 
Hank Williams III /Straight to Hell
Kaki King/Until We Felt Red

Bob Dylan/Modern Times
Livingston Taylor/There You Are Again
The Mars Volta/Amputechture

Glen Phillips/Mr. Lemons
Umphrey's Mcgee/Safety in Numbers
The Flaming Lips/At War with the Mystics
Garden Ruin/Calexico
Solomon Burke/Nashville

HGMN Year-End Awards2006

ronsexsumithremote

2004年2005年と紹介してきたアメリカのジャムバンド通販Home Grown Music Netの年間ベスト、ここ数年HGMNの方針も活況を呈していた時期の華やかなジャムバンド・シーンからワールド界隈の多様なオーガニック・ミュージックまたはUSインディー・ロックへの積極的なシフトが感じられたが、今年の“HGMN Year-End Awards”に至っては、セレクションも弱くかなり寂しい内容になっているといわざろうえない。
目玉といえるSTUDIO ALBUM OF THE YEARにはPhishフォロワーとして始まったRAQのアルバム『Ton These』が、そしてLIVE ALBUM OF THE YEARには、日本ですでにブレイク済みのThe New Mastersounds『Live At La Cova』と昨年以上に小ぶりな受賞者。セールス・ランキングでは昨年リリースのALO『Fly Between Falls』が未だ1位をキープし、上位にHome GrownがセレクトしたコンピがTOP5に2枚、Grace Potterが5位と、唯一救いなのが、ブルーグラス新世代、Hot Buttered Rumの『Well-Oiled Machine』、若手ライヴトロニカのThe Pnuma Trioのライヴ盤がTOP10入りしている位だろうか?
青田買い後、またはお祭り騒ぎ後の音楽シーンはこうなるという典型的なパターンではあるが、ジャムシーンの場合は30代で若手という未来への人材不足というのが昨年あたりからキーだったので、一周する長い冬の始まりと取っても良いと思う。90年代からこのシーンを見ていたものにすれば、昔の何も無い時代に戻ったという言い方もできるだろう。流行化が進んだ後の沈静化を「廃れ」という人が世の大半だと思うが、音楽または一つのシーンに対して使い捨てでしか接する事ができないのなら、結構不幸な事だと思う。多くの人が興味を無くしてもそのシーンは延々と続いていくのが文化だと思うし、やはりライヴで良質がバンドが揃っていることには変わりはない。07年はmoe.やケラー・ウィリアムズの秀作が年明け早々リリースされるし、ここまで停滞感は感じないだろうと思う。なにはともあれ来年も変わらず注視していきたいシーンである。

各賞受賞者は以下の通り

Continue reading "HGMN Year-End Awards2006" »

2006年の55枚(忘れ物5枚)

ronsexsumithremote

先日ポストした今年の50枚で、肝心の今年よく聴いた数枚と割と最近購入した1枚をすっかり入れ忘れていたので追加、さらに本日Neil Youngの『Living With The War "In The Beginning"』が到着、ネイキッド盤の本作を入れるかオリジナル・ヴァージョンを入れるかは現在検討中・・・忘れ物5枚は以下の通り

Dave Alvin/West of the West
Guster/Ganging Up on the Sun
Ray LaMontagne/Till the Sun Turns Black
Ron Sexsmith/Time Being
Widespread Panic/Earth to America

James Brown 1933-2006

inthejunglegroove
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各報道でもとりあげられている通りJames Brownが25日肺炎の為亡くなった。
73歳というのは早いのか遅いのかは、あの方の濃密な人生を考えるとジャッジは難しい。当たり前に存在していた偉大なミュージシャン達がこの世から去っていくのを我々は何度も見てきたし、これからも体験するだろうけど、とにかくポピュラー音楽史の伝説がまた一つ幕を閉じたという事である。
自分がJBのライヴを初めて体験したのが90年代と結構遅めだったせいもあり、何度か体感した彼のショウは本人の登場時間よりもやたらと長いJB'sの演奏を挟んだインターバルの凄まじさばかりが脳裏を過ぎるが、ステージ上のJBは常に全力疾走の生き様をみせてくれました。

startime
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何となく湿っぽい気分にもならないので、とりあえず俺のJBでも選んでみようと思います。CD世代故にクリフ・ホワイトの編集モノが頭に刷り込まれているので、1枚ものでは『In the Jungle Groove』、一生モノの箱『Star Time 』、そして緑ジャケの『Roots of a Revolution』は今は廃盤らしいので、再発希望。少なくともこれらの作品は今後何があろうと廃盤にせずにしていただきたい。版権を持っている人達は金儲け以前に義務として常に次の世代の耳に届く状態にすることを肝に銘じて欲しいものです。

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80年代に彼の音楽に触れた人の多くが多分そうだと思いますが、映画『ROCKY IV』の劇中で「Living In America」を歌う御大の姿が最初のJB体験でした。その後猟銃をぶっ放したり、麻薬、DVなど、私生活に問題を抱えつつ、やはり「JBだから」という理由で乗り切って来たあたりの治外法権ぶりも中学生時代の私にはジェームス・ブラウン、勝新太郎、奥崎謙三の3人だけに許される、まさに神の領域といえる人でした。なにはともあれJB forever!!であります。。。

2006今年の50枚

去年はベスト10の前に35枚気になったアルバムをピックアップしましたが、今年はとりあえず50枚・・・突出した作品が少なかったって事もありますが、新旧ともにシンガー・ソングライターの佳作が揃った1年という印象です。まだベスト10は決めかねているのでABC順に並べております。

Badly Drawn Boy/Born in the U.K.
Band of Horses/Everything All the Time
Bob Dylan/Modern Times
Bruce Springsteen/We Shall Overcome: The Seeger Sessions
Built to Spill/You in Reverse
Cat Power/The Greatest
Destroyer/Destroyer's Rubies
Drive-By Truckers/A Blessing and a Curse
Eric Bachmann/To the Races
Glen Phillips/Mr. Lemons
Golden Smog/Another Fine Day
Grace Potter & the Nocturnals/Nothing But the Water
Hank Williams III /Straight to Hell
Iron & Wine+Calexico/In the Reins
James Hunter/People Gonna Talk
Jesse Harris/Mineral
Joanna Newsom/Ys
Johnny Cash/American 5: A Hundred Highways
Johnny Cash/Personal File
Jolie Holland/Springtime Can Kill You
Kaki King/Until We Felt Red
Livingston Taylor/There You Are Again
Los Lobos/The Town and the City
M. Ward/Post-War
Michael Franti/Yell Fire!
Neil Young/Living with War
Neko Case/Fox Confessor Brings the Flood
Pearl Jam/Pearl Jam
Quetzal/Die Cowboy Die
Ramblin' Jack Elliott/I Stand Alone
Solomon Burke/Nashville
T-Bone Burnett/The True False Identity
The Black Keys/Chulahoma
The Decemberists/The Crane Wife
The Derek Trucks Band/Songlines
The Flaming Lips/At War with the Mystics
The Hold Steady/Boys and Girls in America 
The Mars Volta/Amputechture
The Resentments/On My Way to See You
Tom Waits/Orphans
Tortoise+Bonnie "Prince" Billy/The Brave and the Bold
Two Gallants/What the Toll Tells
Umphrey's Mcgee/Safety in Numbers
Van Morrison/Pay the Devil
Willie Nelson/You Don't Know Me: The Songs of Cindy Walker 
Yo La Tengo/I Am Not Afraid of You and I Will Beat Your Ass
Yonder Mountain String Band/Yonder Mountain String Band
Various Artists/Leonard Cohen: I'm Your Man
Various Artists/See You on the Moon: Songs for Kids of All Ages
Various Artists /The Harry Smith Project: Anthology of American Folk Music Revisited

The Apples in Stereo新作+video podcastスタート

AIS
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先日のBrian Willsonトリビュート企画で、ふと思いだしたThe Apples in Stereo、実は2月7日に5年振りとなるアルバムをリリースすることが決定している。タイトルは『New Magnetic Wonder』でイライジャ・ウッドの経営するSimian Recordsからリリース、配給はYep Roc Recordsである。
このアルバムのプロデューサーはBryce Goggin。Pavementの『Brighten the Corners』やPhishの『Farmhouse』やTrey Anastasioのソロ作などのプロデューサーとして知られ、90年代のUSインディに詳しい人にはグラム&オルタナ・ポップ・バンドSpacehogのメンバーとしても知られる人物。
現在彼らのMySpaceには先日Robert Schneiderが出演したアメリカの人気コメディ・ショウThe Colbert Reportで起用された「Stephen Stephen」や新曲「Holiday Mood」(Yep Rocのサイトでダウンロード販売中)などが聴ける。
さらにオフィシャルサイトでVideo Podcastを開始、全6話あるうちの第1話が公開中で、ブルックリンでの彼らのレコーディング風景などが収録されるファン必見の内容。レーベル・サイトにアルバム全曲のサンプルが公開されていたりと、とにかく話題満載なので、自らチェックすることをオススメします。

ソウルの名門STAXが30年ぶりに復活

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Concord Music GroupとFantacyの企業統合の末、カタログごとConcord傘下に入っていたR&Bレーベルの老舗STAXが、Issac HayesとAngie Stoneという意外な経営コンビによって本格的に活動を再開することになった。メンフィスで1959年に誕生したこのレーベルは、Otis Redding, Sam and Dave, the Staple Singersなどソウル史に残るアーティストを輩出したことでも知られるが1976年に破産、その後は1991年にリリースされた傑作9枚組BOX『The Complete Stax-Volt Singles 1959-1968』のリリースなど再発カタログの定番レーベルとしてその名を耳にした人も少ないないだろう。
今回のSTAXブランドの復活は実に30年ぶりとなるもので、その第1弾リリースはなんとEarth Wind&Fireのトリビュート作品『Interpretations』となるそうで、Chaka Khan「Shining Star」,Musiq Soulchild「Reasons」,Meshell N'degeocello 「Fantasy」,Kirk Franklin「September」,the Roots,?uestlove (as the Randy Watson Experience) with Bilal「Can't Hide Love」,Angie Stone「Be Ever Wonderful」とソウル・ミュージックを継承する錚々たる名前が並ぶ期待のコンピになりそうだ。
さらに、設立50周年に向けて精力的にリイシューをリリースすることも同時に発表しており、近日中に未発表を含む『Stax 50: A 50th Anniversary Celebration』という2枚組コンピを出す予定もあるとのこと。前回の再発フィーバーの時にThe Complete Singles3箱もしっかり買った自分にとっては、今回のシリーズには多いに楽しみにしております。

MOJO07年1月号の付録はBrian Willsonトリビュート

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日頃愛読している雑誌の一つイギリスのMOJO。例の如く1月号は年間ベストで、あれもこれも聴いてないやら知らなかったなんて話になるのだが、今年はthe Racounteursの『Broken Boy Solders』が2007年のベスト・アルバムというのは、さすがにちょっと首をかしげた・・・が、オマケで付いていた『In My Room』というコンピレーションが最高だったのでそんなことはどうでも良くなった。タイトル通りBrian Willsonのトリビュート集なのだが、単なるカバー集ではなく、影響を与えた音楽にも言及しているのがこの企画の凄い所。

Schoolproject
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The Who、Jan&Deanに始まりCurt Boettcherのソフト・ポップにエレファント6界隈のApples In Stereo、Elf PowerそしてHigh Lamasに、Steve Almaas &Ali SmithやThe Mockersの最新作、そして5年前位に話題になった、とある小学生達が卒業記念に作ったといわれる数々のロックの名曲合唱集にして世界で最もピュアなロック・アルバムLangley Schools Music Projectの「In My Room」を収録するという徹底振りは見事。
Brian Willsonというアーティストの幅広い影響を端的にコンパイルした素晴らしいコンピで、付録の割りに長い付き合いが出来そうな上に、ここからアイディアがさらに広がるようなモチベーションが高まる一枚であります。

オリコンがフリー・ジャーナリストのコメントに対し5000万円の訴訟

まずはこの理不尽極まりない記事を読んで頂きたい
オリコンが自分たちに都合の悪い記事を書いたジャーナリストを潰すべく高額訴訟を起こす(音楽配信メモ)

事実確認が出来ていないので、津田氏のソースを基に話を進めるしかないが・・・今回訴訟を起こされているジャーナリストの烏賀陽弘道氏にお会いしたことがあり、とても他人事とは思えないのだ。
敢えて表現すると「プロレスは八百長だ」と言ったらプロレス団体が訴えて来た?・・・そんな感じだろうか。
まあ別にチャート操作で、特定の何某がオリコン1位になろうと、そんな事はどうでもいいことだ。昔からオリコン・チャートの不透明性なんて知ってる人なら誰でも知ってることだろうし、それがいわゆる業界内でのランキングという事でまかり通って来たのだがら、それなりに突っ込みが入る事だってオリコン側もいわずもがなだと思うのだが。
だからこそ、疑問を呈した「言論」まで力でねじ伏せようというのは、どうも気持ち悪い。幾らかオリコンにとって不利な情報だったのかは計り知れないが、記事内のコメントに対しその個人を狙い撃ちにするという卑怯極まりない前代未聞のやり方には憤りを通りこして呆れるばかりだ。だいたい集計方法を教えないチャートって・・・秘伝のスープじゃあるまいし、誰だって突っ込みたくなりますよ・・・

自分ができる事を考えた時にやはりここを見て頂いている人に知って貰う事が先決だと思いポストしました。


続報:音楽配信メモに訴状が掲載されました。
一方、オリコンのサイトに事実誤認に基づく弊社への名誉毀損についてというプレスリリースが掲載されています。

NPR Listeners Pick the Best CDs of 2006

decemberists
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あと今年も2週間ということで、年間ベストというのがチラホラ出始めているので、興味深いものをピックしようと思います。
今回はアメリカの『NPR Listeners Pick the Best CDs of 2006』と題した米NPRの年間ベスト10をピック、順位はどうであれ結構自分の年間チョイスと被るものが多く、リスナー層は割りと大人でルーツ・ミュージックやトラディショナルなアプローチの作品が多いのが特徴です。あと前半豊作で後半一気に注目のリリースがめっきり減った今年の傾向を反映しているのも特徴でしょうか。

1)The Decemberists『The Crane Wife』
2)Neko Case『Fox Confessor Brings the Flood』
3)Bob Dylan『Modern Times』
4)M. Ward『Post War』
5)TV On the Radio『Return to Cookie Mountain』
6)Joanna Newsom『Ys』
7)Cat Power『The Greatest』
8)Jenny Lewis and the Watson Twins『Rabbit Fur Coat』
9)Tom Waits『Orphans』
10)Regina Spektor『Begin to Hope』

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