さて年が明けてしまいましたが・・・2010年ベストこれで最後です
Los Lobos「Tin Can Trust」まあこれは言うまでもないでしょう、安心の品質のロス・ロボス。このバンドに関しては長年敬愛し続けて来た訳ですが、個人的にはライナーを書かせて貰えるという光栄なこともありまして思い出の一枚になりました。2011年1月には来日します、こちらも本当に楽しみ。
Neil Diamond「Dreams」近年ベテランのカヴァーレコードというのが乱立するようになりました、特にセルフカヴァーという奴は酷すぎます。すでに焼きまわしのヒットソングを盾にしないとレコードがつくれないミュージシャンだらけということですが、そんな中リック・ルービンが手がけたニール・ダイアモンドの新作。これはジョン・レジェンドと同様、聞く価値のあるかず少ないカヴァーレコードでした。
Ratt「Infestation」ハードロック系で驚きだったのはこれですね。往年のラットンロールが蘇った奇跡の名盤。新加入した元クワイエット・ライオットのカルロス・カヴァーゾの献身的なラット再生計画が実ったのが本作、過去さんざん再結成バンドのレコードで騙されて来た皆さんもこれは安心してお勧めできます。そういえばあのライアン・アダムスもお気に入りの一枚にリリース時に挙げていましたね。。。
Vampire Weekend「Contra」思えばもう1年前になるのか・・・ヴァンパイア・ウィークエンドに関しては「1stで終わってしまうかも」という位一枚目の出来のよさとライヴ演奏のギャップ(ようは下手糞ということです)がありすぎて自分もラッキーパンチだったのではと思っていたのですが、この2作目でトロピカルで開放的な作風を踏襲しながら見事にワンランク上のオリジナリティーを確立しました。
さてここからベスト5です。順不同、今年良く聴いた2010年の名盤5枚です
Mose Allison「The Way of the World」 この人は尊敬すべきジャズ・シンガー。個人的にはアトランティック盤は宝物のように聴いて来ましたから、近年劇押ししてきたジョー・ヘンリーとのコラボは感動の一言でした。ジョーも彼の作品をプロデュースしたくて夫人から切りこんで説得するなど根気よく数年ごしで実現したとか・・・
Owen Palette「heartland」一言で天才。すでにアーケイド・ファイアのアレンジなどではその名は知られてましたが、「ファイナル・ファンタジー」というヘンな芸名のせいでスクエニと揉めたのは余計だった。本名になっていよいよその才能を開花する時が来ました。彼のストリングアレンジは本当に凄い。
Sufjan Stevens「The Age of Adz」 この人もついにシーンの中心に浮上して来ましたね。スフィアンは、向こう数十年アメリカの音楽シーンを牽引していくSSWになります。ここ10年間やってきたこと特に初期に予算をかけられずにロウファイな感覚になっていたスタイルを、よりゴージャスにまとめ上げブラッシュアップしたのが最新作と個人的には理解してます。アメリカ全州をタイトルにするというかつて上げたアドバルーンも(ご当地ソングって水森かおりじゃねーんだから・・・)あっさりと撤回して良かったと思います。ライヴが見たいけど今のスフィアン・バンドは人数が多すぎて招聘するのは大変なんだとか。。。
The Tallest Man On Earth「The Wild Hunt」 これは大きな発見の一つ。emusic経由で「初期のディランっぽい」とのコメントで購入したスウェーデン出身のクリスチャン・マットソンのソロ・プロジェクト。フォロワーっぽくもあるが天然で全くディランを通って来てない男が生んだ新しくて懐かしいフォークソング。デジタルでたった5ドルで買えちゃう時代ってのも凄い。
These New Puritans「Hidden」2010年最も衝撃を受けた作品。金属音などサンプリング音は全て生音、エレクトリックとクラシックの融合、さらにその先を行くトライバルなリズム感覚や壮大なコンセプトなど、この人たちの仕事はポップミュージックのフィールドでは最も評価するべきものでした。